1992年 リオの伝説のスピーチ セヴァン・カリス=スズキ 12歳の少女が世界を変える瞬間

この本を知ってますか?
[amazonjs asin=”4313812067″ locale=”JP” title=”あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ”]

1992年、ブラジルのリオネジャネイロで行われた国連の環境会議にて、12歳のカナダの女の子が世界各国のリーダーを前に6分のスピーチをしました。その若いことばに世界中が感動し、涙を流し、君にも世界を変えることができるというメッセージを広げ続けています。

このスピーチが、YOUTUBEに日本語字幕付きで上げられていたようなので、是非みてください。自分も動画では初めて見て、感動したので書きました。

▶ セヴァン・カリス=スズキ/リオサミット「伝説のスピーチ」 – YouTube
http://youtu.be/N0GsScywvx0

ちなみに、彼女の名はセヴァン・スズキ。日系4世です。
この地球サミット以降、国連地球憲章を作る作業に青年代表で携わり、大学卒業後はNGO「スカイフィッシュプロジェクト」を立ち上げ活動しています。そんな彼女は、日本人のために大学生の時にこんな声明を出しました。

以下、「ナマケモノ倶楽部」からの引用です。

これは私たちの決意表明です。
 日本の人口は世界の約2%にも関わらず、石油輸入量は第2位で、エネルギー使用量は第4位です。長年にわたって世界最大の熱帯材輸入国となっています。これほど狭い国土に、世界の約7割のごみ焼却施設を有し、その結果世界一多くのダイオキシンを排出し、生態系に深刻な影響を与えています。私たちのライフスタイルは、地球やそこに住む人間や生き物の健康を損なうことと引き換えに成り立っているのです。

 世界有数の先進国の一員として、私たちはいくつかのことを認めることから始めたいと思います。まず、地球には限られた資源しかないことを認めます。次に、私たちは他ならぬこの日々の行動が、良い方にも悪い方にも、そして現在から未来にわたって、地域コミュニティーそしてグローバルコミュニティーに影響を及ぼさずにはいないことを認めます。そして私たちは信じています。経済やGDPの無限の成長は、人間の豊かさや幸せの増大を意味しないということを。

 今ここに私たちは、より良い未来のために自分にできることをしていくことを誓います。環境に対する自分の責任を引き受け、持続可能な発展という原則を、自分の生活の中で実践しようと思います。それは自分に対する次のような約束です。

ひとつ、自分を成り立たせている命の循環を敬い、大切にし、生態系の和を守ること。
A 身の回りや地域の自然環境に目を向けよう。
B 自然資源や生態系を保全する動きを応援しよう。
C 人間と自然界に悪影響を与える製品を買わないようにしよう。
D すべての命に思いやりをもって接するようにしよう。そしてそうする人々を応援しよう。

ひとつ、民主主義と社会的公正と平和の文化をつくること。
A 社会、政治、環境をめぐる国際問題について学び、それらがどう相互に関係しているかを理解しよう。
B 新鮮できれいな空気と水に対する人間の基本的な権利を認めよう。
C 社会活動や選挙を通じて自分の声を社会に届けよう。
D すべての人の言論の自由を尊重しよう。
E 非暴力で問題を解決しようとする動きを応援しよう。
F 自分の職場で、社会や自然への負荷を最小限とするために働きかけよう。
G 資金を投資する際には、社会と環境に対する責任を自覚しよう。

ひとつ、資源の消費を控え、環境への負荷を減らすこと。
A いらないものを買う衝動を抑え、買ったときの環境と社会への影響を考えよう。
B 出すゴミの量を減らそう。
C 水のムダ使いをやめよう。
D リサイクルしよう。また、可能な限りリサイクルまたはリユースされた製品を買おう。
E 徒歩で、インライン・スケートで、自転車で、または電車などの公共の乗り物で移動しよう。車に乗るならなるべく乗り合いで、または交代で。
F  モノがどこでどんな風に作られているかを学び、人や自然に害のない生産の技術を応援しよう。
G 地元で、持続可能な方法で作られた食べ物を選ぼう。

 この文章が、地球憲章や他の様々な改革のための宣言と共に、私たちのこの思いを世界中に伝えてくれることを望みます。今、責任を持った行動をとれば、未来の人間は私たちの時代を思いやりのある生き方と思いきった変革の時代として思い起こしてくれることになるでしょう。ともに、私たちの「今」をつくっていきましょう!

【原文:セヴァン・カリス=スズキ、イエール大学学生環境連合】
【翻訳:ナマケモノ倶楽部】
【日本語編集:公立はこだて未来大学「風の道を探る」プロジェクト】

セヴァン・スズキさんは、今27才くらいのはず。
私たちも、何が出来るか考え、そして行動していかねばいけません。